組織目標をメンバーが”自分事”にするプロセスの重要さ ~チームコーチングで真のチームづくり~
2014/12/27
チームコーチング「目標設定を自分事に」
昨日は阿部写真館でプロジェクトチームのチームコーチングを実施した。
それぞれのプロジェクトチームについて、目標設定をしたわけだが…、
組織が強いチームになっていくためには、
『目標を自分たちですべての人が納得のいく目標を設定すること』
または
『与えられた目標を自分たちのものにすること』
このプロセスが不可欠。
組織の上層部やトップから目標をただ与えられるだけでは、なかなか人は動かない。
動いたとしても、本来のパフォーマンスを発揮しないことが多い。
無論、単純な妥協の産物を生むわけでもないし、
最大公約数的な安易な目標を立てるわけでもない。
組織のビジョンや方向性から、ベストの目標を掲げるわけだ。
その目標が自分にとって、あるいは自分の組織にとってどのように大切なのか。
あるいは自分が大事にしていることにとってどのように意味があるのか。
チームコーチングでは、この意味づけを丁寧にやる必要がある。
もちろん、自分で意味づけできるビジネスマンもいる。
意識的に自分なりの意味づけをする人もいれば、無意識にやる人もいる。
そういう人の目標に向かうモチベーションに関するケアはほとんどの場合必要ないだろう。
しかし、そういう人は周りの人の気持ちがわからないことがある。
「目標なんてやるのが当然」
「なんでグチグチいっているわけ?」
「いいからやろうよ」
その勢いに押され、納得感のないまま目標が決まっていく、
あるいは決められた目標で進んでいく、なんていうことがないだろうか。
少し時間は掛かるのだが、目標に向かって取り組む具体的な第一歩を踏み出す前に、
このような目標への所有感をつくることが重要だ。
チームコーチングに使う枠組みの一つとして
さて目標の基準。
有名な目標に関する枠組み
S・M・A・R・T
これもいろいろな解釈があるが、今回のチームコーチングではこのように解釈する。
S:Specific「具体的であること」
M:Measurable「測定可能であること、はっきりとわかる」
A:Attainable「到達可能であること」
R:Relevant「関連性があること、適切であること」
T:Time Phase「期限があること」
そしてこれに追加したいことが
E:Ecological「自身や周りへの影響が考えられていること」
S:Streach「ストレッチ目標であること」
『SMART-ES』
まずEcologicalに関してであるが、
その目標を設定した時、あるいはやり遂げたときにどのような影響があるのかということは、
必ず考慮されなければならないことである。
さまざまな観点から、無視できない影響が考えられる場合は、
その影響を考慮した目標に修正しなければならない。
そしてStretchであるが、これはサイズに関する概念だ。
当たり前にできる目標では成長がない。
したがって、背伸び、あるいはジャンプするくらいのサイズ感が重要であるということ。
これらの要素を見たしながら、全員が所有する目標を設定していくこと。
これが、組織がチームとして勝利を収めていく上で、非常に重要なことである。
以上!
関連記事
-
-
チームが機能不全となる要素④ 『説明責任の回避』 ~チームコーチングで組織活性~
チームが機能不全となる要素の4つ目は 『説明責任の回避』だ 説明責任という言葉は …
-
-
チームコーチング勉強会
PHPチームコーチ養成講座で共に学んだ仲間たちと、 毎週日曜日に勉強会をしている …
-
-
プロジェクトチームのチームコーチング@阿部写真館
プロジェクトチームのチームコーチング 本日は徳島にてプロジェクトチームのチームコ …
-
-
おめでとう原巨人V3 ~チームコーチングからの視点~
ものごころついたころから親父の影響もあり純粋な巨人ファン 『4番サード長嶋』では …
-
-
トーイングボートに見たチームコーチの役割 ~チームコーチングで本物のチームづくり~
トーイングボートに見たチームコーチの役割 本日はチームコーチングのため徳島へ移動 …
-
-
チームコーチング体験談 ~小林創建社長インタビュー~
本日は、長野県松本市。 去年の2月~10月までチームコーチングを実施いただいた小 …
-
-
チームが機能不全となる要素①『信頼の欠如』 ~チームコーチングで組織活性~
少し前の記事で概要をお伝えした『あなたのチームは機能していますか?』パトリックレ …
-
-
組織のボトルネックを解消して成果を上げる ~チームコーチの視点から~
仕事柄出張が非常に多く朝食はホテルで取ることが多い たいていの場合はバイキング今 …
-
-
ペーシングはコーチングの生命線 ~コーチはこころと技術を磨く~
コーチング、チームコーチングの生命線「ペーシング」 『ペーシング』って何か。 そ …
-
-
本番で使ってみないとわからない知識や技術 ~ダルビッシュ有&田中将大&工藤公康対談~ チームコーチとしての学び
チームコーチとしての学び 昨日、報道ステーションでダルビッシュ&田中マー君の対談 …