ペーシングはコーチングの生命線 ~コーチはこころと技術を磨く~
2014/12/27
コーチング、チームコーチングの生命線「ペーシング」
『ペーシング』って何か。
そのままなのだが、「ペースを合わせること」である。
人と信頼関係を築く上で、かなり役に立つ考え方であり技術である。
コーチング、チームコーチングに限らず、あらゆる人間関係において、信頼関係の構築は最重要なポイントだろう。
親と子供。
上司と部下。
友人関係。
取引先との関係。
信頼関係は当然ながらあった方がいい。
もちろん、どのように信頼関係を築くのかは、いろいろなやり方がある。
さてペーシングに話を戻す。
「ペースを合わせる」ということだが、例えばわかりやすいのは二人三脚。
チームコーチング、コーチングでの二人三脚
二人三脚で合わせる必要があるのは?
スピード
呼吸
掛け声
リズムやテンポ
歩幅
姿勢
ざっとこんなところだろうか。
そして、信頼関係を築く上では、コミュニケーションである。
コミュニケーションにおいてペースを合わせるというのは、何をすることか。
どんな要素に関してペースを合わせることができるだろうか?
コーチングやチームコーチングでは、次の要素がある。
話の内容
世界観
価値観
言語や方言
表情
姿勢
態度
服装
呼吸
アイコンタクト
声
大きさ
トーン
抑揚
リズム
テンポ
間
細かく挙げればまだあるだろうが、ひとまずこんなところ。
例えば、
子供と話すために、しゃがむ大人。
これは視線を合わせている。
これももちろんペーシング。
悲しそうに話をする人の話を悲しそうな表情で聴く。
ゆっくりなスピードで十分な間を取って話をする人には、こちらもそのペースに合わせる。
相手の世界観に合わせた話題で話をすること。
前かがみで話している人にはこちらも前かがみで。
チームコーチングの場でも、
意識してペーシングすると、
想像以上にコミュニケーションがスムーズになったり、
今まで話せなかったようなことを話すことができたり、
近づきやすくなった感じがしたりと、
さまざまな効果が得られる。
そしてこれは、非常に簡単にできる。
しかしそのためには、相手をよく観察し、相手をよく理解する必要がある。
相手がそれぞれの要素でどのようなペースで生きている人なのか。
あるいは今この瞬間、どのようなペースで進んでいるのか。
自分の興味関心のアンテナを、100%相手に向ける必要があるのだ。
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