チームが機能不全となる要素⑤ 『結果への無関心』 ~チームコーチングで組織活性~
2014/10/08
『結果への無関心』とはどのようなことか。
「メンバーがグループ全体の目標以外のことを気にするようになること」
去年、楽天イーグルスが、念願の初優勝を飾ったことは記憶に新しい。
そして田中将大投手が24勝無敗という大記録を成し遂げた。
マー君が勝つごとに、特に後半戦は負けないマー君に対し、報道は加熱。
インタビューは、マー君の記録に焦点を当てていた。
しかしマー君が常に言っていた言葉は、
「チームの優勝のために…」
という言葉だった。
もちろん、個人の目標は持っていただろう。
イチローも、200本という数字はかなり意識していた。
しかし個人の目標を達成するためにプレイしているわけではない。
チームの大いなる目標、もっと言えば、東北の夢を実現するために、
個人の目標を設定し本気で取り組むわけだ。
日本の企業や組織ではどうだろうか。
全体最適を考えているプレーヤーがどれだけいるだろうか。
「縦割りの組織」なんていう言葉は良く耳にする。
悲しいほどに、部分最適に満足している細かい組織は多い。
どうしても、自分の組織(部署)にとって…。という意識になりやすい。
本来はもっと大きなことの為にやっているのだが、部署間の利害関係の対立などは本当によく聴く話だ。
組織のメンバーが、個人のあるいは限られた一部の組織のために動き、
より大きな組織の目標に無関心になること。
レンシオーニはこれを究極のチームの機能不全だという。
チームの優れたリーダーは、常に最も重要な目標(あるいはビジョン)にメンバーをモチベートする。
だからこそ、より上流の組織から清い流れになっていなければならない。
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