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まずはこれだけ!コーチングスキル ~ペーシング&リーディング編~

   

前回はラポールの形成はコーチングにおいて生命線だという話をした。
今回はラポール形成のために、最もベーシックとなる考え方、スキルをご紹介。

コーチングにおけるペーシング

ペーシングとは、ペースを合わせるということ。

20150126_チームコーチング_ペーシング_半谷知也photo credit: Tim simpson1 via photopin cc

コミュニケーションにおいて”ペースを合わせる”というのはどういうことを想像するだろうか。

コミュニケーションの要素

コミュニケーションと言えば、”言葉”をイメージするだろう。
どのような「言葉のやりとり」をしているのか。
どんな言葉を相手に投げたのか。
どんな言葉の反応が相手から帰ってきたのか。

でもコミュニケーションを構成する要素は言葉だけではない。

「何を」(What)発するのかという言語(言葉)の要素と、
「どのように」(How)発するのかという非言語の要素とが、
組み合わさって相手に伝わっているし、相手から受け取っている。

言語要素とは

言語要素とは、文字情報であり、文字が持つ意味のことだ。

「ありがとう」
「あいしてる」
「おつかれさま」
「ごめんなさい」
「ふざけるな」

非言語要素とは

視覚から入る情報

姿勢
表情
ジェスチャー
服装
など

特に姿勢や表情はコミュニケーションをする上で大きな影響を与えている。

「ありがとう」
・すごくうれしそうな表情での「ありがとう」
・ふてくされた感じの「ありがとう」

伝わるものは全然違う。

聴覚から入る情報

声の”要素”のこと。

大きさ
スピード
リズムやテンポ
トーン
抑揚

「ありがとう」
・明るい声のトーンで言われる「ありがとう」
・低いトーンで投げやりな感じで言われる「ありがとう」
どんな声の要素で言われるかで、伝わるものが全然違う。

どのようにペーシングをするのか

コミュニケーションはこれらの要素(言語要素と非言語要素)を使って相互のやり取りがされている。
ペーシングというのは、まず”クライアントの”ペースに合わせるということ。

姿勢のペーシング

・相手が立っているのなら立つ/座っているなら座る
・相手がふんぞり返っているのならこちらもそうする/前のめりならこちらも前傾
・腕を組んでいるならこちらも腕を組んでみる。

表情のペーシング

・相手がうれしそうな表情をしているならこちらもうれしい表情
・悲しそうなら、こちらも相応の表情
深刻な表情をしている相手に対して、こっちがハッピーな表情をしていると、
ペーシングすることが困難になる。
「この人は私と違う」と無意識に思わせてしまうわけだ。

ジェスチャーのペーシング

・たくさんのジェスチャーを使って話す相手に対しては、こちらが話す時もジェスチャーを。

声のペーシング

これは個人的な所感だが、声のペーシングは非常にやり易い。

・話すスピードを合わせる。相手がゆっくりならゆっくりと話す。
・声の大きさを合わせる。
・声のトーンを合わせる。ただしあまり極端にやるとおかしくなる。
・抑揚を合わせる。淡々としている相手には淡々と。

言葉によるペーシング

そして、言葉によるペーシング。

・ここでは、会話の内容を相手に合わせると思ってくれていればいいです。
相手が話したいことを話す。話したいことを訊く。
話題がかみ合っている。とまあこんな感じですね。
・または言語そのものでペーシング。
日本語には日本語を。英語には英語を。(私は今のところできないけど・・・)

コーチングにおけるリーディング

”クライアントが望む”コーチングのゴールにふさわしい状態に持っていくことがリーディングだ。

20150126_チームコーチング_リーディング_半谷知也photo credit: Alan Weir via photopin cc

すごく落ち込んでいたクライアントが、
「コーチングが終わるころには爽快な気分ですっきり終えたい」
と言ったとしたら、その方向にリードしていくことがコーチの役割だ。

「意欲にあふれた状態で、やることをしっかり決めて終えたい」
と言ったら、その方向にリードする。

これはコーチングの内容だけではなく、
クライアント自身がその内容にふさわしいエネルギーになっているということ。

コーチの判断だけでリードしてはいけない。
「こうなるべきだ」というところにリードしていくと「やらされ感」を生んでしまう。

リーディングはペースを合わせた要素で行っていく。
声の大きさで合わせたのであれば、声のボリュームを上げていくことができる。
表情を合わせたのであれば、ゴールイメージにふさわしい表情でリードできる。

ペーシングはもちろん、複数の要素を組み合わせてすることもできるから、
ペーシングしているあらゆる要素は、リーディングに使える。

ペーシング&ペーシング&ペーシング&リーディング

実際には、リーディングは繊細に行う必要がある。
(大胆にやって成功することもあるけど・・・)

注意深くさまざまな要素でペーシングしながら、クライアントとのラポールを積み上げる。
コーチがリーディングしたときに、クライアントが、
「ついていきたい」
と無意識に思うような信頼関係を生み出していることが必要だ。

(参考)メラビアンの法則

コミュニケーションによる印象をどのような要素を元に決めているか実験したもの。
3Vの法則などとも呼ばれる。

(参考)”VAKOG”で情報を受け取り記憶する

コミュニケーションを行う上で、私たちは”言葉の内容”に焦点を当てがちだが、
コミュニケーションは五感と呼ばれるものすべてを使って行われている。

Visual:視覚
Auditory:聴覚
Kinesthetic:身体感覚
Olfactory:嗅覚
Gustatory:味覚

主には、視覚、聴覚、身体感覚。

 - コーチング, チームコーチング

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