まずはこれだけ!コーチングのスキル ~ラポール編~
コーチングのすべてを掌る(つかさどる)と言っても過言ではないラポール。
コーチングにおいて成果を生み出すための生命線だ。
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コーチングにおけるラポール
rapport
セラピストとクライエントの間に、
相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり感情の交流を行える関係が
成立している状態を表す語として用いられる
(wikipediaより一部抜粋)
私は、
「ラポールを形成する」
「ラポールを築く」
「ラポールが切れる/切る」
といった使い方をする。
ラポールが形成されているということを一言で言ってしまえば、
相互の信頼関係が成立している状態である。
コーチングにおいては、
クライアントがコーチを信頼する度合い。
コーチがクライアントを信頼する度合い。
コーチの質問にクライアントが”本心から”答える状態ができているということ。
コーチは、クライアント自身が望む成果を創り出すための自由な質問を、
クライアントに投げることができる状態であるということ。
つまり、クライアントも、
「この人には何でも話ができるし、どんな質問にも答えるよ」
という状態だし、
コーチも、
「この人は望んでいる成果を創る人だ」
「この人には遠慮なく質問やフィードバックを投げることができる」
と心の底から信じている状態だ。
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コーチングにおいて豊かなラポールを築くために
ラポールを築いていくためにはいろいろな要素がある。
コーチ自身が尊敬される生き方をしている。(あり方)
言行一致している。(あり方)
人としてのあり方がモデルになる。(あり方)
話をよく聴いてくれ理解してくれる。(傾聴)
適切なことを訊いてくれる。(質問)
クライアントの強みや長所を理解している。(存在承認)
してきた行動や生み出した結果を公平に認めてくれる。(行動承認/結果承認)
など
コーチ自身のあり方や技術を通じて、さまざまな場面で積み重ねていくものだ。
これは決して、コーチングをやっている時間だけのことではない。
コーチが日常を生きる中で積みあがるものもある。
だから、コーチングするときだけ良いかっこしようと思っても通用しない。
コーチングを進める上でラポールの形成は非常に重要なのだ。
コーチングにおけるすべての土台となる。
次回はラポールを形成するためのひとつの技術ペーシング&リーディングについてお伝えする。
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