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チームコーチングで組織力を強化するLBJ

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目標を立てるリーダーの発想とエンロールメント ~日経ビジネス経営教室よりチームコーチングのヒント~

   

大掃除スタート!
まずは無駄な書類がきっと山ほどあるであろう私の部屋から。
掃除も長いことやっていると息が詰まって能率がかなり落ちる←私の場合。

というわけで、手の届くところに置いてあった日経ビジネス12月1日号でちょいと休憩。
実に興味深く共感する記事が載っていたのでご紹介。

20141129_日経ビジネス表紙_チームコーチング_半谷

それは経営教室。
富士重工業の社長、吉永泰之さんが中長期計画をどのように立てたのかについて書いていた。

富士重工業は2015年までの目標を2年前倒しで達成している状況。
その中で目標設定をどのようにするのかのポイントが書いてあった。

20141129_日経ビジネス中身_チームコーチング_半谷

私なりにまとめてみると…

①うまくいっているときこそ、新しい目標を
「目指すべきゴールを失うことは怖い。したがって新しい旗を立てることが必要。
それも到達できるかどうかのギリギリの地点に立てること…」

これは2つの重要なポイントがある。
ピークに達すると多くの人は満足する。
しかし、ピークを迎えたときこそ、新たな次のピークに向かう準備をしなければならない。
さらに言えば、最初のピークを迎える直前に、リーダーは次のピークを示さなければならない。

そしてもうひとつは『ストレッチ』である。
「到達できるかどうかのギリギリ」というのがミソだ。
当たり前に到達できるのではダメ。
出来ないと判っている目標でもダメ。
柔軟/ストレッチのように、ぴんと張って若干痛いくらいが、到達可能でかつ成長をもたらす。

これを繰り返していくことができれば、企業/組織は確実に発展していくだろう。

②未来からの目標設定
「新しい中継を策定する方法をがらりと変えた。以前は対前年比をベースにする積みあげ型。(中略)
「ありたい姿がどこなのか。まずそれを示すべきだと考えた」

多くの人は『できる』目標を設定したがる。
したがって、過去の状況、実績から、「このくらいならばできるのではないだろうか」というところにゴールを置く。
しかしこれはどうしても過去に縛られる。
過去のやり方。過去の栄光。過去の失敗を排除。
そして、改善はするが改革は生まれない。

そうではなく、どの時点でどうなっていたいのか。
経営理念、企業/組織の価値観、ビジョン。
こういった大きな枠組みから考えた時に、どこまでにどうなっていればいいのか。
そこからダイナミックに考える。
そしてどうやったらできるのか、みんなで知恵を絞る。
三人寄れば文殊の知恵。
組織には、相乗効果を生み出す多くの可能性があるのだ。
 

③中長期戦略の期間の設定
「これまでは3か年計画であった。差別化戦略を際立たせるにはそれでは短いと判断。ゴールを2020年度とした」

『いつまでに』というのは本当に大事。
企業/組織に適した「When」を設定すること。
あるいは、そこから、部署ごとに適した「When」を設定すること。

 

④社内への浸透
「新しいビジョンを発表してから、私は可能な限り各現場を回り、自分の言葉で説明するようにしています。(中略)
トップが出ていけば誰もが真剣に考えてくれます」

トップが文字で示した“言葉”は、多くの場合魂を持たない。
「ふーん」という感じであろう。
しかしそこにある思いや目的、意味などは、
姿勢や表情など目に見えるもの。
声の大きさやトーン、抑揚など耳から聴こえるもの。
これらによって魂を吹き込まれる。

トップが語ることは非常に重要だ。
人が巻き込まれていく。
真のリーダーは自ら効果的にプラスの影響を与え、人々をいい意味で巻き込んでいく。
これをエンロールメントと呼ぶ。

⑤責任者の明確化
「大事なことは責任者を決めること」

誰がやるのか。
「みんなでやろう」
もちろん組織でありチームである以上、みんなでやるのだが、その状態ではうまくいかない。
みんなでやる中の
「私はこのことに責任を持つ」
「私はこれを引き受ける」
「私はこのサポートをする」

自分が何について責任をとるのか。
何が役割なのか。
このことがわかっていて決意をしている状態は、組織において非常に重要だ。

⑥実現するために何ができるか考える
「現場とのやりとりで私がよく言うのは、『結果の数字で議論するのはやめよう」ということ。(中略)
よりよい結果を生むために何をやればいいのか。どうすれば可能性が高まるのか。仮説を立てること。

結果はあくまでも結果である。
持つべき意識を持って、やるべき行動をやってきた精一杯の結果なのだとすれば、
その結果についていつまでも議論をしていても不毛である。
もちろん結果から学べることはたくさんある。
それは前向きな議論でなければならない。
目標と結果の際はどのように創られたのか。
何はうまくいっていて、改善のポイントは何なのか。
あるいはあと何をする必要があるのか。
それを未来に活かすだけだ。

これらのポイントは、コーチングやチームコーチングをする上でも非常に重要な視点であり、コーチは強く意識する。
私が過去に乗った車で最も印象に残っている車はレガシィ。
この話を読みながら、一層ファンになってしまった。
今後の展開が楽しみです。

 - チームコーチング

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