3人寄れば文殊の知恵
3人寄れば文殊の知恵
私はこの言葉が結構好き。
前職の話である。
個人の限界
自分の担当に関して、
ひとつの問題解決に責任をとらなければならない立場。
零細企業であったため、スタッフは10人未満。
そのスタッフもほとんど休みで、
その仕事に関係していて出社しているのは私だけ。
こんな状況であった。
決定までには、まだ日数的猶予があったが、
すこしでも前進させようと、ひとりであーだこーだと作戦を練っていた。
しかし、時間は経てども、なかなか自分のアイデアがまとまらない。
結果的に、2時間考えてもほとんどアイデアが決まらず、
その日はそれで終わりにした。
アイデアの相乗効果
翌日は、関連するスタッフが
私以外にひとりいた。
というわけで、2人でミーティング。
「3人」ではないのだが…。
昨日あれほどひとりで考えて出なかったアイデアが、
ポンポンと出てくる。
2人で会話をしていくことを通じて、
自分のアイデアが触発される体験をするわけです。
なんとも面白い…。
対話を通じて、
思考が整理されていったり、
アイデアが増幅したりというのは、
こういうことなんだなと、改めて実感した体験だった。
それはもう8年ほど前のことであろうか…。
人が集まるときの難しさ
ひとりでは、思考が固まる。
限界がでる。
では、人が集まれば、ただステキなことが起こるのか。
というと、それはそうでもない。
ひとりというのはラクなものだ。
人同士の葛藤が起きない。
人はすべて違う。
世界観も、
考え方も、
価値観も、
持っているアイデアも、
うまくいくと思っているやり方も、
すきなものもきらいなものも、
モチベーションの理由も、
自分に取っての正しさも…。
というわけで、
人が集まれば、葛藤が必ずと言っていいほど起きるわけだ。
3人寄れば文殊の知恵は両刃の剣
というわけで、これは両刃の剣。
うまく使いこなせれば、ものすごい攻撃力を発揮する。
使いこなせなければ、ただ傷ついて終わる。
3人寄れば文殊の知恵になるには、
それにふさわしいコミュニケーションスキルが必要だし、
適切な枠組みが必要だし、
共通のルールが必要だということだ。
同じように、
チームにしていくには枠組みとプロセスが必要。
自分の正しさを押し付けるだけではなく、
相手の意見やアイデアを受け入れていくこと。
自分の考えと相手の考えを尊重した上で、
ビジョンの実現や目標達成のために、
何がベストなのかを考えていく必要があるし、
自分の考えに固執することなく、
多くの意見を融合した、
一段階も二段階も上のレベルの、
新しいアイデアを共に生み出していく意識が必要だ。
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