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メンターの辞書に「コーチング」という文字はない①

      2017/02/19

「今までの指導方法が間違っているとは思わない」

先週実施した、コーチング研修において、
このようなご意見をいただいた。

確かにそのとおり。
今までの指導方法は間違いではない。

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ティーチングとコーチング

「人の育成・指導には、2つのツールが不可欠です」

こんな風にお伝えしている。

ひとつは「ティーチング」。

そしてもうひとつは「コーチング」。

育成・指導する立場のひとは
この2つの考え方とやり方について、
両方共、知っておく必要があるし、
使えるようになっておくことが望ましい。

以下、説明しやすくするために、

指導・育成する側を「メンター」
指導・育成を受ける側を「メンティー」

と呼ぶこととする。

ティーチングとコーチングの違い

では、この2つの指導方法は何なのか。

ひとことで言ってしまえば、

「発信」する側が違う。

ティーチングでは、
主に発信するのは「メンター」。

メンターの中にある知識や技術を伝えていく。
あるいは効率的なやり方やその手順を伝えていく。

一方、コーチングにおいては、
主な情報の発信者が「メンティー」となる。

メンターは質問を通じて、
メンティーの考えを引き出していく。

正解を教えていくのではなく、
解を考えさせるというわけだ。

指導者はティーチングに慣れている

私たちは、
子供の頃から、そして社会人になっても、
たくさんの指導を受け成長している。

つまり私たちは、主にティーチングに触れながら、
多くの時間を過ごしている。

人は自分がされてきたように、人にもする。
それしか選択肢がないから、しかたがない。

辞書にないコーチング

「コーチング」という手法ややり方が、
多くの人の辞書にはない。

ないものは使いようがない。

だから、ティーチングに偏った育成・指導をしてしまう。

指導者は教えたい

何かを教えられるほどに、
知識や経験を積み重ねてきたものは、
その人の中に、「正しい答え」や「正しいやり方」、
というものがある。

「こうすべき」
「こうすることが正しい」

だから、それを人に伝えたくなる。

コーチングはもどかしい

傾聴をする。
質問をする。

これがコーチングの基礎。

質問すると、相手が考える。

ティーチング主導で、
つまり、指示待ち受け身ですごしてきた時間が長ければ長いほど、
質問をされて答えるまでには時間が掛かる。

質問に考えるための思考回路が育っていない。
その回路をつくるためには時間が掛かる。

質問をする。

沈黙になる。

これも人が苦手なものだ。

沈黙が続くと、

「自分の質問が悪かったのではないか」
「答えを出せないのではないか」
「そろそろ答えを教えてあげたほうがいいのではないか」

という理由で、
沈黙を質問者が打ち破る。
しかもあっという間に。

質問をして相手が答えを出すまでの時間。
つまり、メンターが待っている時間。

この時間が、なんとももどかしい。
これに耐えることができない。

でも質問に答えるのは時間が掛かるものだ。
この前提に立たなければ、
コーチングは成り立たない。

コーチングは辞書にない指導方法②へ続く

 - チームコーチング

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