チームコーチングLBJ

チームコーチングで組織力を強化するLBJ

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モチベーションを育てる”承認”の力

   

人は自然に不足や欠点を探す

「正常な状態」というのが、ひとつの大きな物差しとなる。
「正常な状態」というのは人によって違うが、
その人にとってその状態でないときに、
なんらかの指摘をしたい衝動に駆られる。

実際にそれを伝えるかどうかは別だけど、
「この状態は違う」
と判断した時に、それを正したくなるし、
正常の状態を保つことを、他の人にも要求したくなる。

カチンとくる一般化

私はほぼ毎日コーヒーを淹れる。
ミルを使ったり、
冷蔵庫からコーヒー豆を出したり、
量りを使ったりと、
まあいろいろと道具を使うわけだ。

その日妻が言った。
「量り、出しっぱなしだよー。いつもだよねぇ…」

「”いつも”じゃない!」
と思わず反応した。

虫の居所が悪かったのもあるのだが、
事実と違うことを指摘されたため、反論した。

実際に、以前指摘されたことでもあり、
かなり注意を払っている。
できる限り、使った直後に片付けるようにしている。

”いつも”というのは、「使う時毎回」という意味。
つまり、そうでない日がないということ。

これは多くの人がやること。
こういうの『一般化』っていう。

「いつもそうだ」
「みんなやってる」
「つねに」
「たいていは…」
「多くの人は…」
「常識的には…」
「一般的には…」

これらの言葉はよく耳にする。
でも、事実と反する場合も多い。

できている状態というのは印象に残りづらい。

私のコーヒーの話であれば、
「片付けがされている状態」
というのは気にならないのだ。
指摘をする側からすれば、
それが正常…、つまり当たり前の状態なので、
ようやく気にならない状態になったということ。

しかし、そうでない場合は、
無性に気になるし、印象に残る。

そして足りない状態というのは、
まるでそれがいつも起きているかのような錯覚を起こす。

認めていくこと

できている状態を認めていくということは、
双方にとって重要なことだ。

「当たり前」の片付いた状態に気づくことができると、
少なくとも、
「いつも出しっぱなし!」
ということにはならない。

「量り出しっぱなしだよー」
で済む。

「いつも出しっぱなしで」
と言われるのと、
「今、出しっぱなしだよ」
と指摘されるのとでは、
受け取り方も変わる。

こういったことは上司部下の関係でよく起きる

私と妻の関係であれば、ほぼ問題ない。
なぜならちゃんと主張しあえる関係を創っているから。

しかし、こういったことは、
上司部下の関係でもよく起こる。

「おまえはいつもそうだ」
「他の同期はみんなできているだろう」

上司に対して、事実を伝える部下がどれくらいいるだろうか。
多くの人は、ぐっと飲み込む。
ちょっとしたことだけど、
こうしたことで歪みが起きる。

積もり積もれば、それは取り返しのつかない歪みに。

不足には自然と目が向くもの。
できていることには意識的に目を向ける必要がある。

普段90点を取っている人は、
80点は気になる点数になる。

できている80点には光が当たらず、
いつもよりも少ない10点に焦点が当たる。

できていることはたくさんある。
これを認めていくことで、モチベーションも上がるし、
関係性も非常に良くなる。

日常にいいとこ探しを取り入れてみてはいかがでしょう。

20150908_チームコーチング_コーヒー_承認_半谷知也photo credit: Coffee via photopin (license)

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