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ハリルジャパンのほろにが発進 ~共有すべきチームの目的は~

   

ハリルジャパンがなかなか厳しいスタートを切った。
東アジアカップ最下位。
連覇を目指していたチームとしては、
目標と現状のギャップに失望感もあるだろう。

チームの目的は?

チームがチームとして機能するためには、
目的の共有が欠かせない。

今回の場合、さまざまな目的が渦巻く。

選手、監督・コーチ、協会、そして多くのファン。
すべての人々が共通して所有していた目的は、『勝つこと』だろう。
東アジアカップの優勝。

しかし、この目的は残念ながら成し遂げられなかった。
ファンやマスコミは非常にわかりやすく失望感をあらわにする。

チームに渦巻くさまざまな目標

わかりやすい顕在的なものから、
わかりづらい、あるいは表面化されていない潜在的なものまで、
目的はいろいろなものがある。

例えば選手個人で言えば、
・出場すること
・アピールして次も代表に呼ばれること
・自分の力を試すこと

選手のチームで言えば、
・勝つこと
・海外組がいなくてもやれるということの証明

監督コーチとすれば、
・選手の発掘
・ハリルジャパンを好発進させ勢いをつけること
・監督の力を示すこと
・選手のモチベーションを上げること
・海外組のお尻に火を付け、健全な競争を生むこと
・ワールドカップへの道筋をつけること

協会とすれば、
・監督の力を測ること
・選手の発掘・代表の強さを持ってファンの関心を集める

と、例えばこんな目的が考えられる。

ここに挙げたものは、あくまでも私が推測するものであり、
正しいかどうかはわからないし、細かいものはもっとたくさんある。

チームの目的は焦点を合わせる必要がある

チームとして機能するためには、共有できる目的が必要だ。
そして、その方向に最も力を注ぐ必要がある。

チームとしてさほど重要でない目的に、
個の焦点が分散されると、チームとしてはうまくいかない。

それぞれが、「私の目的」を達成するために、
ある意味自分勝手な動きを始める。

人は顕在的な意識よりも、無意識の方が圧倒的に強烈であり、
人の身体を支配する。

だから、自分勝手になっていることすら気づかない。

例えば、
「勝つ」ことよりも、自分のPRが優先されたとしたら。
「勝つ」ことよりも、監督の力を誇示することが優先されたとしたら。

これがバラバラであるほど、チームとしては機能しないのだ。

だからこそ、
『最も重要』で、
たくさんの人が『所有』でき、
『責任をとる』目的に、
心をひとつにする必要がある。

※もちろん、今回のハリルジャパンがそういう状態であったか、
真実はわからないわけだが…。

ビジネスチームでも容易に起こる目的の不一致

ビジネスの世界では、上記の症状がより顕著に現れる。
目的を一致させ、同じベクトルにエネルギーを集中させることは、
どこの組織も苦手とするところである。

個々の目的を持つことがいけないと言っているわけではない。
それぞれの目的は重要だし尊重されるべきだ。

しかし、チームや組織として動くときには、
チーム、あるいはそのさらに外側(例えば顧客や社会)に対する、
貢献の気持ちを欠かしてはならない。

それぞれの目的を明らかにしながら、
共通して最も大切にし、エネルギーを注ぐ目的をどこにするのか。
これを設定し、ここにモチベートし続けることが、
チームが勝っていくための最低条件である。20150810_チームコーチング_ハリルジャパン_東アジアカップ_半谷知也photo credit: Wide-angle shot from the top corner of the Allianz Arena via photopin (license)

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