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まずはこれだけ!コーチングのスキル① ~傾聴編その一~

   

コーチングをするにあたり、コーチとしてのあり方とスキルをたくさん学んできた。

あり方はとにかく共通して大事。
そしてコーチングをもっと身近に気軽に使ってほしいという気持ちもある。

だから、
「ひとまずこれだけあればコーチングができる」
というものを紹介していければと思う。

まずは傾聴から。

世間一般の傾聴

傾聴とは・・・(広辞苑第6版より)

「耳を傾けてきくこと。熱心にきくこと」

傾聴とは・・・(ウィズダム和英辞典より)

「listen(attentively[intently,eagerly])⦅to⦆」

ちなみに・・・、
attentively:注意深く
intently:一心に、熱心に
eagerly:熱心に、ひたむきに、しきりに

傾聴の”傾”とは(漢字典より)

形成

会意形成。頃に人を加えて頃と区別し、「かたむく」意に用いる。

意味

「①ななめ・・・⑥感服する、したう⑦力をつぎ込む⑧・・・」

傾聴の”聴”とは(漢字典より)

形成

耳と、正しい心の意を表す悳と音を表す。

意味

①きく
・念を入れてきく、詳しくきく
・うかがう、ようすをきく
・さばく。聴いて判断する。
・うける(受)。聞き入れ従う。
・まつ
②まかせる
③ゆるす。聞き入れる。

コーチングにおける傾聴とは

上記を要約してコーチングに当てはめると…
『相手の話に100%集中して本気で聴く』
こと

これを真剣にやっていれば、スキルは勝手についてくると思うのだが・・・。

スキルやテクニックだけでは決して語れないコーチングの傾聴

テクニックだけで本物の傾聴は難しい。
というか不可能。

どういう意識で、
どういう気持ちで、
どういう姿勢で、
どういう観方で、
どういう考え方で、
どのように、
聴いているのかが大事なこと。

つまり、『あり方』が命だ。

目に見えないところで、どのように聴いているのかが大事なこと。

20150122_チームコーチング_傾聴_半谷知也 photo credit: woodleywonderworks via photopin cc

傾聴の時の意識って?

傾聴の時のコーチの内面ってどうなっているのか。

目で見えるところは、うなずいていたり、相づちを打っていたりしても、
中身はそうではないことがあったりする。

内面は外にどうしようもなく表れる。
内外一致させておくことがコーチングにおける傾聴では大事なこと。

コーチの意識って例えば・・・、
クライアントを本気で思いやっていること。
「クライアントを知りたい!」って心から思っていること。
「クライアントの世界を理解しよう!」って強く思っていること。
クライアントのいろんなことに興味・関心・好奇心が100%向いていること。
クライアントを尊重していること。
クライアントが大事にしていることを大事にすること。
クライアントのことが大事、大好きって思えていること。

傾聴を邪魔するコーチ自身の世界

傾聴を邪魔するのは、コーチの思考だ。
コーチの信念、観念(英語ではまとめてberief)、価値観。
コーチの解釈、判断基準、コーチ自身の興味や情報収集。
コーチの体験、経験、知識。

人はこういった自分のフィルターを通して話を聴いている。
そして時には、こういった自分のフィルターが、相手をありのまま理解することを妨げる。
あるいは、最後まで話をすることを妨げる。

「それってつまりこういうことでしょ?」
と話の方向性や行先を予測して、それ以上話を聴くのを止めてしまう。

そして時には、
「ということは、次はどういう質問をしよう・・・」
「こうしたほうがいいのではないだろうか」
と、クライアントの話が終わっていないのに、先の展開を考えたり、
自分ならこうするという解決策やアドバイスを思い浮かべる。
こういうときは聴いているようで聴いていない状態になる。

つまり、コーチ自身の内側に意識が向いてしまう状態だ。
これでは傾聴とは言えない。
傾聴する際は、相手に100%意識を向け、
ありのままの世界観を理解することに努めることが大事だ。

一応、傾聴のスキル

そうは言ってもスキルも大事。
ただ、スキルや知識といったものは、
上記のとおり意識や考え方などのあり方に乗っかるもの
あり方はコーチングにおけるすべてのベース。
ここが偽物だと、コーチングも偽物になる。

しつこく言っておくが、小手先では本物の傾聴は不可能だ。

うなずき

首の上下動。
「聴いてるよ」のサイン。

あいづち

相槌を打つ
「相手の言葉に同意のしるしを表してうなずく。相手の話に調子を合わせる」
(広辞苑より)

短い言葉や声を使った受け取りのサイン。
あいづちを上手に使うことを通じて、クライアントに安心感を与えると共に、会話にリズムを生み出す。

<あいづちの例>
はー、ふーん、へー、ほー、なるほど、あー、うん、ええ、
そうだよね、そうなんだねー、わかる、いいねー、
そして、それから、
・・・

まだまだいっぱいあるが、これを駆使するだけでもだいぶ良い感じになる。
あいづちのバリエーションを増やしておくと、会話が単調にならず、会話自体に流れや抑揚をつける。

キーワードの反復(おうむ返し)

クライアントの話の中で、キーとなる重要な”単語”をコーチが繰り返すことが、
キーワードの反復(おうむ返し)だ。

どんな効果があるのかというと、

  • クライアントが「コーチはちゃんと聴いてくれている」と感じる
  • クライアントが自分の発した言葉を繰り返されると、
    もう一度その重要な言葉を聴くことになる。
    「それって大事だよな」と改めて認識する。
  • クライアントの整理になる。
  • コーチの理解度が深まり、コーチの整理にもなる。

例えば、
「部の目標を達成するためには、私が営業力を強化する必要があります」
とクライアントが言ったとすると、
”目標達成”とか”営業力強化”というのがキーワードになりうる。

こういった単語を、会話の中の読点や句点の場所で繰り返してあげる。
なかなかタイミングが難しいが、「ポン」と投げてあげる感じだ。

会話の邪魔になるのではないかという不安や恐れがあるかもしれないが、
話し手からすると意外と邪魔にならない。

これは想像以上に効果的な傾聴のスキル。
たくさん練習して自分のものにしてほしい。

感情の反射

感情の反射は、クライアントに見える感情、つまり喜怒哀楽の部分をコーチから伝えてあげること。

人は「私の気持ちを解ってほしい」と思っている。
喜怒哀楽の部分を捉まえてあげることで、
「この人はわかってくれている」という実感が強まる。

例えばこんな感じ。

「すごく悲しかったんです」
⇒悲しかったんだね~。
「辛かったんです」
⇒そりゃ辛いよね~。
「楽しかったんです」
⇒楽しかったんだね!
「ほんとうにうれしかった」
⇒うれしかったんだねー。
「イライラするんですよ」
⇒いらいらするよねぇ。
・・・

こんな風に、クライアントが感情をそのまま言葉にするときはわかりやすい。
キーワードの反射と同じ要領で、感情表現の反射をしてあげたらいい。

言葉で喜怒哀楽を表さなくても、表情や声などに感情が現れる場合もある。
そんなときも、

「悲しそうだね・・・」
「本当にうれしそうだね」
「見てるとこっちも楽しくなってくるよ」
「かなり怒ってるんだね」

と伝えてあげる。

この効果は、

  • 「わかってくれている」とクライアントとの信頼関係が深まる
  • 感情をより実感することができる。
  • 自分の感情に気づくことができる。

傾聴まとめ

コーチングでは、クライアントとの信頼を築いていくことがコーチング成功のカギを握る。
あり方×スキルによって、クライアントの心をわしづかみにできるはず。
傾聴はコーチングの土台となる。

次回は「傾聴編②」
バックトラックと要約についてお伝えしていきます。

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