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『一を聞いて十を知る』 コミュニケーションの幻想 ~チームへのコーチングの挑戦~

   

『一を聞いて十を知る』

意味を調べてみると

『一を聞いて十を知るとは、
物事の一端を聞いただけで全体を理解するという意味で、
非常に賢く理解力があることのたとえ。 』
(故事ことわざ辞典より引用)

子どもの頃から聴いてきた格言であり
美徳とされている

もちろんあり得る話ではあると思う
またこれが出来れば人間関係はラクだとも思う

しかし
コミュニケーションにおいては
かなり危険な考え方だ

そもそも人は
ひとつの出来事を
その人のフィルターを通して記憶する

フィルターは
価値観
経験
知識
環境
など

個々の状況によってその人なりに育ててきたものだ

つまり一つの物事を見たら
百人が百通りのモノの見方をして記憶をしているということ
これは親子であっても
どんなに仲のいい恋人同士であっても
“違う”
ということだ

たとえば動物園でライオンを見たとき

「かわいいね」
という人もいれば
「怖いね」
という人もいるし

「大きいね」
という人もいれば
「意外と小さいね」
という人もいる

「茶色だね」
という人もいれば
「金色だね」
という人もいる

この茶色についても
さまざまな描写ができるわけだ

つまり一つの物事は
ほぼ100%
すべての人が違う捉え方をしている

さて
人はこの記憶を
コミュニケーションしていくわけだ

伝える人は
その人のフィルターで受け取ったものを
その人の表現能力で出していく

受け取る人は
その人が培ってきたさまざまなフィルターを通して
受け取りたいように受け取る

一方向のコミュニケーションは
このように成り立っている

つまり最も単純に考えると
①伝え手のフィルター
②伝え手の表現能力
③受け手のフィルター

このタイミングで必ず
情報が”削除”され”歪曲”され”一般化”される

つまり
もともとあった事実が
このたった一つのコミュニケーションで
どれだけ正確に伝わるか

賞味
雀の涙ほどの情報が
受け手に伝わるわけだ

そしてここでの落とし穴は
「ハイわかりました!」

わかった気になって
物事が進んでいく

伝え手も時間がないもんで
どのくらい理解したのかはあまり気に留めず
相手の返事を鵜呑みにして
物事が進んでいく

『一を聞いて十を知る』
というのは
幻想だ

伝え手は十あることを十伝える努力が必要だし
聴き手は相手の頭の中に描かれていることを
よりリアルに理解していく努力が必要である

重要なことであればあるほど
この絵を共有していく必要がある

双方向であればこれで済むが
組織であればより一層複雑になる

「どうせ伝わらない」

という言い訳は世の中に蔓延している

そう!
「どうせ伝わらないのだ」
残念ながら100あることをすべて伝えるのは無理だ

しかし人と共にビジョンを実現していくのであれば
そこを割り切って
出来る限りのことをわかちあい
共有していくほかに道はない

人間関係は面倒だ
でも面倒な道を切り拓いていく人のみが
より大きなビジョンを手にすることも
明白な事実である

 - チームコーチング

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