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フィードバックのポイント 〜コーチングの技術〜

      2017/01/16

育成において欠かせないフィードバック

人材育成をする場面において、
あるいは、ビジネス上何らかのパートナーシップをとっていく場面において、
フィードバックというのは日常的に飛び交っているものだ。

フィードバックというのは、
簡単に言えば「指摘」のこと。

「私からはこう見える」
「私はこう思う」
「私はこう感じる」

と言ったことを、相手に伝えることだ。

フィードバックは大きく分けると3種類

1.事実を伝える
2.解釈を伝える
3.指示命令を伝える

事実のフィードバック

事実というのはそのまま事実。

あること/ないこと。
言ったこと/言わなかったこと。
起きたこと/起きなかったこと。
したこと/しなかったこと。

など、

客観的に見て、全員から、あるいはほとんど全員から、
「そうである」
と認知されることだ。

<例>
・昨日◯◯◯って言っていたよね←事実
・一昨日の会議に5分遅刻してきたよね←事実
・この作業、昨日までにやるって言ったよね←事実
・そしてやっていないよね←事実

など、事実とはこういうこと。

解釈のフィードバック

解釈というのは、
意見、考え、気持ち、評価、判断など、
一般的に正しいかどうかはわからないけど、
その人の中に起きている考え方のこと。

<例>
・昨日の発言、かっこいいなって思いました。
・発言が一回というのは少ないと思ったよ。
・やる気がないのかなって思っています。
・だらしないなーと思います。
・社会人として失格だなと感じます。
・うそつきだなと思っています。

など。

指示命令のフィードバック

指示命令というのは、
「こうすべき」
「こうしなさい」
というもの。

アドバイスもこれにあたる。

・会議では3回は発言しなさい。
・新人というのは、業務開始30分前には来ているべきだ
・言ったことはしっかりやりなさい。
・今日中に仕上げなさい。

ちなみに、指示命令は厳密に言えば、
すでにフィードバックではない。

育成におけるフィードバックの役割

育成におけるフィードバックというのは、
相手に気づきを促し、自発的な行動を促すもの。

そもそも、コーチングそのものが、
自発的な行動を支援していくものであり、
答えを自ら発見していくサポートをする道具である。

指示命令からは気づきは生まれない。
なぜなら、自分で考える必要がないということ。
関係性によっては、
100%やらされ感によって、その行動を起こすということ。

フィードバックの効果的な手順

フィードバックには効果的な手順がある。

1.許可・同意を求める

「ひとつ思うところがあるんだけど、伝えてもいいかな?」

などと、フィードバックを伝えることの許可をもらうということ。
これにより、相手は受け取る準備をすることができる。

いきなりボールをぶつけられるのは痛いものだ。
心のグローブをつけてあげるようなものである。

2.事実の共有

まずは、こちらが捉えている事実を伝えてみる。
どう考えても明白、
あるいはこの業界にいればわかりきっている。

こんな風に思っていて、事実と信じて疑わないことも、
相手はそれを事実と捉えていないことが多かったりする。

相手が認知していない事実に関して、
こちらの考えを伝えても、全くピンと来ないということが起きる。

自分が捉えている事実を、相手はどのように捉えているのか。
これを確認するプロセスが必要だ。

3.相手の解釈を訊く

自分の解釈を伝える前に、
事実に対する相手の解釈を聴いてみる。

このプロセスで、自ら気づくこともたくさんある。

自分が伝えようと思っていた解釈と、
相手がすでにわかっていることが一致しているならば、
別にあえて伝える必要もなくなる。

わかっていることを他人から言われるのは、
誰でも嫌なものなのだ。

また、お互いの時間や労力も削減することができる。

4.解釈の伝達

相手が気づいていないことがあり、
気になっていることがあれば、
自分の解釈を伝える。

私はこう思うよ。

他人の見方や視点を提供することで、
気づきや学びを促すことだ。

あくまでも

「私の考え方/見方/評価はこうだよ」
と伝えるわけであり、

「だからこうすべきだ」
とまでは言わないのがポイント。

これが丁寧で効果的な手順。

やりがちなフィードバック

しかし、多くの人はいきなり、
「こうすべきだ」

から入ってしまったりする。

文脈がないところで、
人の考えを受け入れるのはつらいものである。

人がコミュニケーションにおいて傷つくのは、
その内容ではなく、
物事の言い方や伝え方によることが多い。

このフィードバックの手順は、
そういう「伝え方」による無用なストレスを軽減するものである。

是非お試しください。

 - コーチング, フィードバック

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